大学の中で働いているひとのブログ

2012年3月に某国公立大学の工学部を卒業。 ・・・7年がかりで。えへへ(笑えない)卒業した後、転職先の職場は再び大学になりました。教育やら就職やら、大学から見た社会やらに関する四方山話をつらつら書きます。あ、でもたいていは仕事の愚痴ですかねぇ・・・w

横浜薬科大のこと。

横浜薬科大に「不適合」評価…大学基準協会

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130328-00001603-yom-soci

"多数の留年者、退学者を出す状況を早急に是正するよう求めた。教員採用、昇格の透明性、公平性も高めるよう要望した。"

ええと、大学のことを考えてみるブログ、なのですが、とはいえ私は大学を(7年かけて)卒業しただけの人なので、何かみなさんにお伝えできるような情報は、もっていません。

 

なので今回は、単純に感想というか、思ったことを書きますね。

大学基準協会」とか「日本高等教育評価機構」という、組織がある、ということにビックリ。
そして、今回このことがニュースになった、ということがどういう意味があるのか。

ひとまず、頭の中にあった疑問を、列挙してみます。

・誰が作って(文部科学省の人?)、いつから活動が始まって、どういう人が「中の人」として働いている組織なのかがまず分からないので、なんだか胡散臭い。調査の結果は、ニュースになる(する)くらいなのだから、ある程度の妥当性がある、ってことにしておこう。

・(調べていないから分からないだけ、なのかもしれませんが)どういう基準が不適合、と認められるのでしょうか。その基準は誰がどのようにして決めたものなのでしょうか。そして、その決められたものがあるとして、大学側がそれを認識していた基準だったのでしょうか。

・調査対象となった大学は、どのように選ばれたのでしょうか。

・調査対象となった大学の中で不適合だったのは、他にはなかったのでしょうか。

・「~要望した」とありますが、そりゃあ要望することは誰にでもできるじゃん。調査して、指摘しておしまいです。ってなら、あとは大学任せですか?晒しモノにしたから、あとは自身で襟を正して頑張ってください、と?

・調査をしたのなら、他大学との比較ができるはず。どういうことが違うから生じている問題なのかを分析し、改良に向けた案を提案して、経過を見守る姿勢とかはないのでしょうか。自浄作用に限界があったからこその結果なので、第3者視点での情報提供が必要では。

・「留年者、退学者を出す状況を早急に是正」というのは、入試の問題なのか、教育(教員の質・カリキュラム)の問題なのか、大学の支援がショボいのか、入学者の選ばず、テキトーに合格させて、まぁとりあえず入ったから(入学金を払ってくれるから)あとはポイだ、みたいになっているからなのか、そういうのを含めて「調査」なんじゃなかろうか。

・留年者はどういう理由で留年し、退学者はどういう理由で退学しているからなのか。分からないのあれば、是非とも調査する必要があると思う。彼らは被害者なのだから。

 

・・・・・うーん、なんだかここまで書いておいてなんだけれど「他人事だから書ける文章」に成り下がっちゃってるなぁ、とちょっと反省。

当事者のみなさんは、どんな気持ちで、今回のニュースを耳にしているのか。気になります。