大学の中で働いているひとのブログ

2012年3月に某国公立大学の工学部を卒業。 ・・・7年がかりで。えへへ(笑えない)卒業した後、転職先の職場は再び大学になりました。教育やら就職やら、大学から見た社会やらに関する四方山話をつらつら書きます。あ、でもたいていは仕事の愚痴ですかねぇ・・・w

大学1年生必見!「大学生活へのアドバイス(メッセージ)」

とある、大学関係の方がFacebookにて、

「新入生に対して、社会人になったOBから新入生へ向けてのメッセージ」

を募集しているそうなので「こ、これは、私に書いて欲しいのだな!?」と勘違いして、

ザザザーっと書いた文章です。自分の大学の後輩にだけ、というのは、

なんだかもったいない気がしたので、こちらに投下しておきます。

(近々、この文章を読んだ人、つまり君は私の大学の後輩です。なははは)

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1.本(活字)をたくさん読もう(4年間で100冊は”最低限”)

 

どこかで聞いたけれど最近の大学生には「5ナイ」というものがあるようです。

「活字を読まナイ」「勉強しナイ」「恋愛をしナイ」「アルバイトをしナイ」「サークルに入らナイ」の5つです。大学を卒業してから、私は知りました。

自分の大学生活は・・・5つのうち4つはOKでした。

(どれが出来なかったのか・・・は、みなさんの想像にお任せします)

5つのうち、一人でも出来ることは「本(活字)を読むこと」です。

 

ビジネス本を読むことは、他者の経験から学ぶこと。

小説を読むことは、想像力を養う下地を作ること。

新聞を読むことは、社会の動向を考える機会を得ること。

自分や誰かの「つぶやき」だけを見て成長ができるのなら、

別に大学に来なくてもいいですよね(言いすぎですか?)

 

私が、最近読んだ本をご紹介しておきます。(新書が多いです。コストパフォーマンスが良いので)「何を読めばいいのか分からない!」という人は、参考にしてください。

 

「奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録」

「ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 」

「エンジニアが30歳までに身につけておくべきこと(椎木 一夫)」

「なぜ君は絶望と闘えたのか」

神様のカルテ(1・2・3)(夏川 草介)」

「失敗学実践講義 文庫増補版(畑村 洋太郎)」

「夢をかなえるゾウ(1・2)(水野 敬也)」

「1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方(岩田 健太郎)」

「日本辺境論(内田 樹)」

「『意識の量』を増やせ!(齋藤 孝)」

 

哲学者のフランシス・ベーコンは『読むことは人を豊かにし、話し合うことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする』という言葉を残したそうです。まずは自分という畑を、活字で豊かにしましょう。

2.たくさんの人に会おう(同級生だけじゃ、もったいない)

約400人。私が大学生活で「電話帳に登録した人の数」です。(携帯のデータを、一度ざっと見てみました。結構時間がかかりました・・・)同級生、先輩、後輩はもちろん、大学生として「大人」の人とも、出会う機会がたくさんありました。

「あった」というより「作った・恵まれた」という表現のほうが正しいかもしれません。

 

単純に数が多いほど良いかというと、そういうわけではないですが、大学生として、たくさんの人に会い、時間を共有したことで、自分が成長できた(成長する機会を得た)と感じています。

 

大学生は「もう子どもじゃない、けれども大人になりきれていない」という、なんとも中途半端な存在です。

だからこそ、自分がまだ未熟なこと、そしてそれは同時に「伸びしろがある」ということを自覚して、たくさんの人との出会いから、自分を成長させる機会を得ましょう。

なんとなく居心地の良い、気の知れた連中と”つるむ”ことが、自分が大人になるための最短経路だとは限りません。(仲間は、大事ですが)

何を考えているか分からない人、今まで会った人とは全然違う人、話の通じない人(英語圏の方なら文字通り)、人の話を聞かない人・・・どんな人との出会いからも、何かしら得るものがあるはずです。

3.「泣ける」経験をしよう(悔し涙でも、うれし涙でも)

大学生になると「泣く」という経験が少なくなります。タンスの角に小指をぶつけて・・・というイタい話ではなく、それほど「ガムシャラになって」何かをするということが、なんとなく過ごしているだけでは得にくい、ということです。

「泣ける」経験をするためには、何かひとつのことに打ち込んで、仲間と結果を共有することが、近道なのではないでしょうか。アルバイト・サークル活動・インターンシップ・委員会活動・ボランティア・恋愛・勉強・研究・就活・・・なんでもいいです。

自分が今までに経験したことのないレベルで「頑張る」ということをした時には、恥ずかしいけれど、泣けてきてしまいます。

 

「頑張る」ということのハイ・スコアを更新するくらい、何かひとつのことに打ち込むことが出来れば、それはきっとあなたの大きな自信につながるでしょう。

自分の限界にチャレンジするような経験、真剣勝負をすれば、自分が“一回り大きくなる”感覚があるでしょう。

一緒に苦楽を共にすることができた人がいるならば、その人はたぶん、一生の友人になるでしょう。

4.最後に-主体的に、大学生活を楽しもう!-

大学生活を楽しみましょう。(講義だけでなく、あらゆる意味で)大学で勉強することは辛いことでも我慢すべきことでもありません。学ぶことは喜びです。

自分が他人に何か影響を与えて、自分も成長できる。そんな一石二鳥ができる可能性を、大学という場所は持っています。

 

勉強以外でも、趣味も、恋愛も、冒険も、興味のあることは全部やってみましょう。

20代にもっているものの大事さは、40代になったらよくわかります。(私もまだ20代ですが・・・)

やりたいことは全部やっておきましょう。楽しいと思えることを先延ばしにするのは愚行中の愚行です。今やりたいことは、今やるんです!

新しく始まった自分の人生を楽しんでください。Welcome to the real world !